2020年1月11日

上告および上告受理申し立てのお知らせ

守れる命を守る会
代表 石渡 勇

平素より「守れる命を守る会」にご支援ご協力を賜り厚く感謝申し上げます。

ご承知のとおり、子宮頸がんワクチンをめぐって2つの訴訟が起きており、再開の大きなハードルとなっています。ひとつは、2016年7月末に提起されたHPVワクチンによる被害によるものである主張されている、国とワクチン製造企業に対する損害賠償請求訴訟、もうひとつはその直後に提起された、医師でジャーナリストの村中璃子氏に対する名誉棄損訴訟です。

国賠訴訟は、追加提訴がなされるなど多大な時間を要しており、いつ終わるともめどが立っていません。村中氏の訴訟については2019年3月に一審敗訴となり、版元と編集長は判決を受け入れましたが、村中氏はひとりで控訴しています。

控訴審では、村中氏のかねてからの支援者であり2018年ノーベル賞受賞の本庶佑氏の意見書も提出されました。しかし、10月30日に下された判決は一審判決をなぞっただけのもので、「マウス1匹の実験結果に基づく研究発表は科学界では捏造と見なされるかもしれないが、名誉棄損は認める」「ただし、村中氏の名前を一審で敗訴した者の中から削除する」との内容でした。

形式上は村中氏の逆転勝訴ですが、実質は敗訴ですので、最高裁に上告と上告受理申し立てをしています。

皆さま方の継続的なご支援ご協力により裁判も無事終盤を迎えることができました。子宮頸がんワクチンをめぐる状況も急速に改善しています。

あと一歩、今こそが大切な時です。

引き続き「守れる命を守る会」にご支援ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

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