2021年11月12日

子宮頸がんから日本人女性の命と健康を守るために
HPVワクチン接種の積極的勧奨再開の決定を歓迎する声明

守れる命を守る会
代表 石渡勇

 「守れる命を守る会」は本日、8年以上にわたり差し控えられたHPVワクチン接種の積極的勧奨が再開されることが決まったことを心から歓迎するとともに、関係各位のご努力に敬意を表します。

 「守れる命を守る会」は科学的な言論を支援し、科学的な言論活動に対する誹謗、中傷、訴訟等を受けた者を支援する団体です。また、命を守り、健康で健全な生活を送るための政策を推進する団体で、発足以来、HPVワクチンの積極的接種勧奨の再開を要望してきました。接種の勧奨が差し控えられた間、先進国のなかでわが国だけが子宮頸がんの罹患率も死亡率も増加しています。

 子宮頸がんは30代40代の女性を中心に毎年1万2千人(上皮内癌を含めると約3万人)が罹患し、約3000人の方が尊い命を失っています。命は助かったものの多くの女性が不自由な生活を余儀なくされ、妊娠できなくなっています。前がん病変で円錐切除術を受けた患者は1万3千人、術後の妊孕性低下、妊娠しても流早産が多く、リスクにさらされています。国是とする少子化対策に暗い影を落としています。

この度の英断に感謝申し上げますとともに、改めて以下のことを要望します。 現在の世界の潮流です。

・接種の機会を逃した人たちにキャッチアップ接種の機会を提供すること
・9価HPVワクチンの価格を適正化し、定期接種にすること
・男性も公費でHPVワクチンの接種を受けられるようにすること

以上