訴訟開始当初、池田氏は、自らが研究代表者として成果発表会やNEWS23で発表した実験は、分担研究者である塩沢教授の研究であり、自分は研究協力者にもなっておらず、関与していないとして、塩沢氏に責任を押しつけていた。(平成28年8月17日付け訴状 9頁12~15行)

  続く準備書面(平成29年2月6日付け原告準備書面(2) 5頁6~7行)で池田氏は、実験はA氏が行っており、自分は結果をA氏から聞いた程度であり、全く関与していないから自分は関係がないとして、今度は、A氏に責任を押しつけた。

  どんな組織にも、自分は手を動かさず手柄だけは自分のもの、問題が生じれば責任を部下に押し付けるという上司がいるかもしれない。

  しかし、池田氏は国民の税金を使った厚労省研究班の研究代表者で、信州大の元副学長兼医学部長兼教授だ。多くの国民の命をあずかる医師でもある。「ねつ造」と呼ばれても仕方のない不正があったにしろ無かったにしろ、なぜ研究代表者として、分担研究者や実験実施者のヒヤリングを行った上で、学会やテレビで説明をしなかったのだろうか。

  薬害が立証されたかのような誤解を国民に与えたまま放置し、調査委から求められている発表の訂正をいまだに行わない池田氏。その事情や動機を、国民は知る権利がある。