原告池田氏側は10月11日に行われた第1回の裁判期日までに村中氏に訴状を届けることはできなかったので、村中氏の裁判期日への参加は第2回目の期日である12月6日からとなった。第1回の裁判期日で、原告池田氏の代理人は、11月29日までに準備書面を提出することを約束した。ところが、原告池田氏側は書面の提出期限の11月29日までに書面を提出しなかったばかりか、12月6日の裁判当日も書面を持参せず、原告代理人の清水勉弁護士は「村中さんが裁判を受けてくれるのかわからなかったので書面は準備しませんでしたよ」と東京地裁で弁明した。
  訴えておきながら、裁判所で約束していた書面を提出しないという、裁判の進行に非協力的な行動は、極めて異例である。
  不正を指摘すれば訴えてくるようなテーマは、書き手もメディアも触りたがらない。住所と氏名をきちんと訴状に記載することもせずに急いで提訴したことも考えると、この裁判の本当の目的は名誉毀損を争うことではなく、係争状態を1日でも長く引き延ばし、村中氏をはじめとする科学的な言論活動を封じ込めることにあるのかもしれない。

  そうだとすれば、これは法律を用いた、言論や科学への圧力である。